【雑記】子ども部屋おじさん(24)の日常
◆子ども部屋おじさんの日常
コンコンッ
母親が部屋をノックする音と同時に、私の一日が始まる。いつも通り7時に起こしてもらい、布団を出る。
リビングに行くと、既に朝食が机の上にあるので早速食べ始める。通勤中に倒れるレベルの貧血を患っているため、朝食と朝のコーヒーは必需品である。
朝食を食べ終えたら、シャワーを浴びたり朝の身支度を行う。母親によりアイロンがけされたワイシャツに袖を通し、母親により準備されたハンカチを持って、母親に見送られて家を出る。7時に起床をしてから、わずか40分の出来事である。
家事を一切行わないモンスターのような生活を行う反面、通勤時間は少しだけ長めだ。ドアtoドアで1時間15分程度の通勤を終え、スターバックスでドリップのトールを購入してから出社をする。
COVID-19が広まってからは、業務も落ち着いており平和である。周りに人がいるのは苦痛だが、部長の無茶ぶり対応やメール処理を終えるとすぐに定時になるので、案外楽なものである。
どこにも寄らずに真っすぐに家に帰ると、母親の作った夕食が食卓に並べられている。その料理を母親と二人で食べ、リビングについているテレビを母親と一緒に見たりして時間を過ごす。
夕飯を食べ終えたら、子ども部屋に帰還をして趣味の時間を過ごす。アニメを見たり、最近はファイナルファンタジー9をプレイしたりしながら自由な時間を過ごす。そして、ブログの記事を投稿し終え11時半ごろになったタイミングで、明日に備えて就寝をするのだ。。。
◆子ども部屋生活のデメリット
子ども部屋で暮らしていると、自分が社会人になったという感覚がなかなか芽生えない。生活としてはこれまで通っていた学校が会社に変わっただけであるし、自分の稼いだお金で「食べている」という感覚も得ることが出来ない。仕事で稼いだお金も遊ぶためのお金になるため、実質アルバイトと変わらないのだ。
社会人意識が芽生えないと、平気で仕事を辞めることに繋がる。また、周囲の経験するライフイベントからも遠ざかった人生を送ることにもなるだろう。子ども部屋生活を行うことは、学生から社会人への自立を妨げる行為なのだ。
◆子ども部屋生活のメリット
最後に子ども部屋生活のメリットであるが、これは挙げだしたらキリがない。食費を節約できるので貯金もできるし、本来家事をやる時間を趣味や勉強にも回せる。家族が話し相手になってくれるので、寂しくもならない。まさに楽園である。
子ども部屋の脱出予定であるが、当面は考えていない。先ほど挙げたデメリットも、向上心がなく他人の評価を気にしない私にとっては些細な事象である。今後も両親に恩返しをしつつ、世界一周に旅立つときが来るまでは、今の生活を続けることになるだろう。
シリィ(24)