【ロシア旅#3】シベリアのパリ!イルクーツクを観光してみた
今回の記事ではイルクーツクという、シベリア東部に位置する街を紹介する。
◆旅のスケジュール
8/9 成田→ウラジオストク(ウラジオストク泊)
8/10 ウラジオストク観光→シベリア鉄道乗車
8/10~8/13 シベリア鉄道(鉄道泊)
8/13 シベリア鉄道下車→イルクーツク観光。(イルクーツク泊)←今回の記事
8/14 イルクーツク、バイカル湖観光(イルクーツク泊)
8/15 イルクーツク→モスクワ(モスクワ泊)
8/16~8/17 モスクワ観光(モスクワ泊)
8/18 帰着
◆前回の記事
イルクーツクとはどのような街?
イルクーツクとは、ロシアのシベリア州東部に位置する州都である。シベリアとは、ざっくりロシアの中心ぐらいをイメージしてもらえると良いかと思う。
イルクーツクにはシベリア鉄道が通過するため、古くからヨーロッパロシアと極東における交通の要衝として栄えてきた。また、帝政ロシア期には政治犯の流刑地として機能したこともあり、ヨーロッパの文化が色濃く反映された街となっている。
観光の仕方
イルクーツクの中心部はあまり広くないため、半日程度あれば主要な場所は見て回ることが出来るだろう。私はホテルで地図を受け取ってから、適当に歩いて街を観光した。
これ!といった見どころはないのだが、中心部にはヨーロッパ調の美しい街並みが広がっているため、適当に散策するだけでも楽しい。レストランに行きたくなったら、130地区と呼ばれている区画にレストランが集中しているため、向かってみると良い。
イルクーツクの魅力
①シベリアのパリ!ヨーロッパ風の綺麗な街並み
イルクーツクには、シベリアのパリと呼ばれるような美しい街並みが存在している。帝政ロシア末期に政治犯(デカブリスト)の流刑地となったことで、彼らからヨーロッパの街並みや文化が伝えられたとのこと。
ウラジオストクと比較してもヨーロッパ調の建築物が多い印象で、パリと言いたくなる気持ちも理解することが出来た。ちなみに私はパリに行ったことがないのだが、同行した後輩曰く「パリよりイルクーツクの方がキレイっすよw」とのことだった。COVID-19が沈静化したら、その言葉を確かめにパリに行きたいものである。
②観光地化されていない、ありのままを見ることができる
イルクーツクという都市は、先日紹介したウラジオストクや後日紹介予定のモスクワと比較し、良くも悪くも観光地化がされていない。少々不便な面もあるかもしれないが、現地の生活のありのままを感じることが出来る。
イルクーツクの街を歩いていて感じたことだが、とにかく英語表記の看板が少ない。ロシアはキリル文字という独特な文字が使用されているため、勉強をしていないと全く読むことが出来ない。私はキリル文字を読めるのだが、文字が読めるだけでもかなりの恩恵を享受することが出来た。
また、ホテルなどを除き、英語もほとんど通じないと思った方が良い。数字や挨拶も厳しい場合もあるため、簡単なロシア語は勉強すると良いかもしれない。
しかし、私はそもそも英語が話せないため全く問題なかった。Пожалуйста!と叫んでおけば大抵の会話は成立するので、ロシアこそ英語弱者にオススメの旅行先だろう。
③観光客が少ない
イルクーツクという街は、ウラジオストクと比較して観光客が非常に少ない。世界的に有名なバイカル湖が近いため人も多いかと思ったが、実際に見た旅行客は中国人旅行客数人程度あった。
観光客が少ない、ということに対する感じ方は人それぞれだと思うが、私にとっては非常に嬉しいポイントだ。現地のありのままを見ることが出来るし、何よりも旅先の風景に異物が入っていて欲しくない。ロシアの土地の風景には、ロシア人が一番似合うのだ。(もちろん自分も異物の一員なのだが。。。)
観光客の少ないイルクーツクであるが、130地区という区画には観光客が複数組存在していた。古い建造物を利用したレストランが密集する地域だが、私も滞在中に一度利用した。非常に良いお店だったので、別の記事にて紹介をしたい。
まとめ:美しい街並みと素朴な雰囲気
イルクーツクという街は、決して観光地ではない。アトラクションもなければ、きれいなビーチがあるわけでもない。しかし、観光地化されていないからこそ、ありのままの生活を見ることが出来る。特に目的もなく街を散策をすれば、きっと何かしらの発見があるだろう。
また、パリに例えられる美しい街並みは、観光地ではない自然のものである。ロシア地方都市のリアルな様子を感じることで、旅行ではない”旅”というものを始めてみてはいかがだろうか。
シリィ